※本記事はプロモーション(アフィリエイト広告)を含みます。ただし特定の業者を売り込む記事ではありません。太陽光業界の実務者が、卒FIT後の選び方を本音で解説します。
最終更新:2026年6月20日|監修:現役の太陽光発電コーディネーター(記事末プロフィール)
「FITの10年が、もうすぐ終わる。売電先はどこにすればいいの?」——これは、2019年前後に太陽光を載せた家庭が、いま続々とぶつかっている疑問です。
固定価格買取制度(FIT)は、住宅用なら10年で満了します。満了後、いわゆる「卒FIT」になると、それまでの高い売電単価は使えなくなり、買取価格は一気に下がります。
ここで多くの人が、「いちばん高く買ってくれる会社」を探そうとします。 でも、実はそこが落とし穴。この記事では、太陽光の実務に携わる立場から、2026年の卒FIT買取単価の相場・売電先の選び方・そして「売るより使う(自家消費)」のほうが得になる理由を、ポジショントークなしで解説します。
🔍 この記事の結論(先にお伝えします)
- 卒FIT後の買取単価は、大手電力で約7〜9円/kWh、都市ガス系・新電力で約10〜14円/kWhが2026年の目安。FIT時代の高単価には戻りません。
- 単価ランキング1位に飛びつくのは危険。「蓄電池とセット」「初年度だけ」「期間限定」など条件付きの高単価が多いからです。
- いちばん大事な事実——電力会社から買う電気は1kWhあたり約30〜40円。8円で売るより、使って30円ぶん浮かすほうが約4倍お得です。
- だから卒FIT後の主役は「売電先選び」ではなく、自家消費(蓄電池・EV・昼間に使う工夫)へのシフト。
- これから太陽光を始める人の新しい売電単価(2026年度=当初4年24円/kWh)とは別の話。卒FIT組はその単価には乗れません。
そもそも「卒FIT」とは?なぜ売電単価が下がるのか
FIT(固定価格買取制度)は、太陽光でつくった電気を国が決めた単価で、一定期間、必ず買い取るしくみです。住宅用(10kW未満)の買取期間は10年間。この10年が終わることを「卒FIT」と呼びます。
卒FITになると、何が変わるのか。
- 国による固定価格の保証が終わる。以降は、電力会社や新電力が自由に設定する「余剰電力買取」になります。
- そのため、買取単価は大きく下がります。2009〜2012年頃に始めた家庭は40円台/kWhで売れていましたが、卒FIT後は1桁円〜十数円が相場です。
- 何もしないと自動的に従来の電力会社の買取(安い単価)に移行することが多い。放置すると、いちばん安く買い取られているケースもあります。
FIT満了は「損」ではなく「自由になる」こと
卒FITは、見方を変えれば「売り先と使い方を自分で選べるようになる」タイミングです。10年でパネルの設備費はおおむね回収できている家庭が多く(→設置費用の相場。なおパワコンの交換もこの頃が交換時期の目安)、ここからは発電した電気をどう活かすかの勝負になります。
卒FIT後の買取単価相場は?(2026年・エリア別の目安)
まず、売電を続ける場合の単価から。卒FIT後の余剰電力買取は、おおむね2つのグループに分かれます。
| 買取先のタイプ | 2026年の買取単価の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大手電力会社(東電EP・関西電力・中部電力など) | 約 7〜9円/kWh | 手続きが簡単。放置でここに移行しがち。単価は最低水準 |
| 都市ガス系・新電力(東京ガス・各社プラン) | 約 10〜14円/kWh | 電気・ガスのセットや乗り換えで上乗せ。条件付きが多い |
| 蓄電池セット・特典プラン | 表示上 14円以上の例も | 蓄電池購入が前提・初年度限定・ポイント還元など条件あり |
※単価はエリア・契約条件・時期で変わります。最新の買取価格は各電力会社・新電力の公式情報が一次情報です(記事末「参考」参照)。
具体例を挙げると、東京電力EPの卒FIT買取は8.5円/kWh前後、関西電力・中部電力は8円/kWh前後。一方、都市ガス系では10円台、蓄電池の購入サポートやセット契約と組み合わせると表示上はさらに高くなるプランもあります。
数字だけ見ると「新電力に乗り換えれば単価が上がる」と思えます。実際、乗り換えで数円上がることは珍しくありません。ただし——その高単価には、たいてい条件が付いています。
「単価ランキング1位」に飛びついてはいけない理由
卒FITの売電先を比較サイトで調べると、「買取単価ランキング」が出てきます。でも、上位プランをそのまま選ぶのは要注意です。プロの目で見ると、高単価には次のような“裏”があることが多いからです。
- 蓄電池の購入が前提:高単価は「自社の蓄電池を買えば」という条件付き。本体価格を考えると、単価だけ見て得とは限らない。
- 初年度・期間限定:キャンペーン単価で、翌年から通常単価に戻る。
- 電気・ガスのセット契約が条件:電気の購入プランを乗り換えることが前提で、トータルの電気代で見ないと判断できない。
- ポイント還元・現金以外:「実質◯円」がポイント付与で、現金収入ではない。
つまり、表面の売電単価だけで選ぶと損をすることがあります。大事なのは「自分の家のトータル(売電収入+電気代+設備費)でどうか」という視点です。
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いちばん大事な本音:「売る8円」より「使う30円」
ここが、この記事でいちばん伝えたいポイントです。
卒FIT後の買取単価は、高くても10〜14円、大手なら8円前後。一方で、あなたが電力会社から買っている電気は、1kWhあたり約30〜40円します(燃料費調整・再エネ賦課金込み)。
つまり——
「売る」と「使う」の価値はこんなに違う
– 余った電気を売ると:1kWhあたり約8円の収入
– その電気を自分で使う(買う電気を減らす)と:1kWhあたり約30〜40円の節約
→ 同じ1kWhでも、使うほうが約4倍トクをします。
だから卒FIT後の戦略は、シンプルです。昼につくった電気を、できるだけ自分で使う(自家消費)。売るのは「使い切れずに余った分だけ」でいい、という発想に切り替えるのが合理的です。
これは国のエネルギー政策の方向性とも一致しています。これから太陽光を始める人の新しい売電単価(2026年度=当初4年24円/kWh、5〜10年目8.3円/kWh)も、「早く回収して、あとは自家消費」という設計になっています(※これは新規認定の話で、卒FIT組はこの単価には乗れません)。
卒FIT後の3つの選択肢を比較する
「使うほうが得」と言っても、昼の太陽光を夜に使うには工夫が要ります。卒FIT後の現実的な選択肢は、おおむね次の3つです。
| 選択肢 | 内容 | 向いている家庭 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ① 売電を続ける | 単価の高い買取先へ乗り換え | 日中も電気を使い、設備投資はしたくない | 単価は下落基調。条件付き高単価に注意 |
| ② 蓄電池で自家消費 | 昼の余剰を貯めて夜・朝に使う | 在宅が夜中心・停電対策もしたい | 初期費用100〜250万円。元が取れるか要検算 |
| ③ EV・エコキュート等で使う | 昼の電気を給湯・EV充電に回す | EV所有・オール電化 | 機器がある家庭に限られる |
①の「売電継続」は手間がかからない反面、単価下落のリスクを抱えます。②の「蓄電池」は自家消費を最大化できますが、初期費用に見合うかは家庭次第。停電対策の安心料として捉える人も多いです。③は機器がそろっていれば最も手軽に自家消費を増やせます。
蓄電池は「卒FITだから絶対お得」ではない
「卒FIT=蓄電池を買うべき」という営業トークには注意してください。蓄電池は容量・寿命・価格によって損益が大きく変わり、家庭によっては元が取れないケースもあります。導入の前に、必ず自分の電気の使い方で試算を。詳しくは家庭用蓄電池は本当に元が取れるのか?で解説しています。
蓄電池を入れるなら、損益は自分で検算できる
蓄電池で自家消費に振るかを判断するとき、ざっくりの損益は自分で確かめられます。
蓄電池の元が取れるかは、この式で
年間メリット ≒ (自家消費に回せるkWh × 約30円)−(その電気を売っていれば得られた約8円)
つまり1kWh自家消費に回すごとに、差額の約22〜30円が得になります。
例)1日5kWhを売電→自家消費に切り替え:5kWh × 約25円 × 365日 ≒ 年4.5万円の改善。
蓄電池が150万円なら回収には十数年かかる計算。寿命(保証10〜15年)と価格しだいで、得にも損にもなります。
この式に、自分の家の「昼に余る電気の量」「夜の使用量」を当てはめれば、蓄電池が現実的かどうかが見えてきます。業者のシミュレーションは前提が甘いことがあるので、この式で自分でも検算するのが鉄則です。
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実務で見た「放置で損」と「切り替えて得」のケース
数字だけでは伝わらないので、現場で見てきた典型例を2つ(個人が特定されない形で)紹介します。
放置で損していたケース:Iさん(卒FITに気づかず大手の最低単価)
2019年に太陽光を設置。10年経って卒FITになっていたのに気づかず、何の手続きもせず大手電力の8円台/kWhで売り続けていたケース。日中はほとんど在宅で電気を使うのに、その電気をわざわざ8円で売り、夜に30円超で買い戻していました。昼の家電の使い方を見直し、余剰の一部を自家消費に回すだけで、年間で数万円の改善が見込めました。
切り替えて納得したケース:Jさん(売電は乗り換え+自家消費中心へ)
卒FITを機に、まず売電先を大手8円→新電力の11円台へ乗り換え。同時に「昼に洗濯・食洗機・給湯を回す」生活に変えて自家消費を増やしました。蓄電池は損益を試算した結果、今回は見送り。「高い蓄電池を急いで買わなくても、使い方を変えるだけで十分得だと分かった」と納得しています。
分かれ目は、設備の有無より、卒FITに気づいて「売る/使う」を見直したかどうかでした。
卒FIT後の進め方(早見表)
| 👍 損しない進め方 | 👎 損しやすい進め方 |
|---|---|
| 卒FITの時期を把握し、売電先を見直す | 何もせず最低単価で売り続ける |
| 「売る8円」より「使う30円」を意識する | 単価ランキング1位に条件を見ず飛びつく |
| 昼に電気を使う生活へ寄せる | 昼の電気を全部売って夜に買い戻す |
| 蓄電池は損益を試算してから | 「卒FITだから」と急いで蓄電池契約 |
まとめ:卒FITは「売電先選び」より「使い方の見直し」
- 卒FIT後の買取単価は大手7〜9円・新電力10〜14円が2026年の目安。FIT時代には戻らない。
- 高単価プランは蓄電池前提・期間限定・セット条件が多く、表面単価だけで選ぶと損をする。
- 買う電気は約30〜40円。売る8円より使う30円——自家消費へのシフトが合理的。
- 蓄電池・EVは有効だが、損益は必ず自分で検算してから。「卒FITだから絶対お得」はない。
卒FITは損ではなく、使い方を自由に選べるようになるタイミングです。まずは無料見積もりで、あなたの家にいちばん合う「売る/貯める/使う」のバランスを確かめてみてください。また、設備の出口にあたる撤去・処分費用も20年スパンで見込んでおくと安心です。
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よくある質問(FAQ)
Q. 卒FIT後の売電単価の相場はいくらですか?
A. 2026年の目安は、大手電力会社で約7〜9円/kWh、都市ガス系・新電力で約10〜14円/kWhです。蓄電池とのセットや期間限定でさらに高い表示のプランもありますが、条件付きが多いので注意してください。
Q. 卒FITの売電先はどこがおすすめですか?
A. 「いちばん高い単価」を探すより、自分の家のトータル(売電収入+電気代+設備費)で得かどうかで選ぶのが正解です。日中も電気を使うなら、売電先の乗り換えより自家消費を増やすほうが効果が大きいケースが多いです。
Q. 卒FITになったら、何もしないとどうなりますか?
A. 多くの場合、従来の電力会社の安い買取単価(7〜8円台)に自動移行します。放置すると最も安く買い取られていることがあるので、卒FITの時期を確認し、売電先と使い方を一度見直しましょう。
Q. 卒FITを機に蓄電池を買うべきですか?
A. 一概には言えません。蓄電池は容量・寿命・価格で損益が大きく変わり、家庭によっては元が取れないこともあります。停電対策の価値も含め、必ず自分の電気の使い方で試算してください。詳しくは蓄電池は元が取れるのかを参照。
Q. これから始める人の売電単価(24円)で売れないのですか?
A. はい。2026年度の当初4年24円/kWhなどは、これから新たにFIT認定を受ける人向けの単価です。すでに10年のFIT期間を終えた卒FIT組は、この単価には乗れず、自由契約の買取(7〜14円程度)になります。
監修者プロフィール
現役の太陽光発電コーディネーター 太陽光発電・蓄電池の設計・補助金申請・施工の実務に携わる。見積書・シミュレーション・現場を数多く見てきた経験から、「売り手の論理」ではなく施主が損しない判断軸を発信しています。本記事は実務経験と公的一次情報に基づく一般的な解説であり、特定の商品・業者を推奨するものではありません。制度・金額は改定されるため、契約前に必ず各公式の最新情報をご確認ください。
参考(一次情報・公的機関 ほか)
- 資源エネルギー庁(固定価格買取制度 FIT/FIP・買取期間満了後の対応・初期投資支援スキーム)
- 経済産業省 調達価格等算定委員会(売電単価の算定資料)
- 各電力会社・新電力の卒FIT余剰電力買取プラン(東京電力EP・関西電力・中部電力・都市ガス系各社の公式情報、2026年6月時点の目安)
- 太陽光発電協会(JPEA)
※本記事の数値は2026年6月時点の一般的な目安です。買取単価・制度は改定されるため、契約前に必ず各社・各公式の最新情報をご確認ください。

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